キャットフードの危険な添加物を調査!理由は猫の解毒機能にあった。添加物表示義務とキャリーオーバーの闇~前編~ 

猫の健康を思うなら。知っておきたい、気をつけたい添加物

FOUR FOODSでは無添加等にこだわっていますがそれには理由があります。
ササミを販売しているのも猫の健康を考えたからです。

ペットフードの添加物はネコに悪いのか?
添加物は一概に悪いもの!とは言えないが答えです。だからこそ飼い主はよく確認しなければなりません。その成分や猫について深く見ていくとやはりいいとは言えない側面も多くあるのです。

そして消費者ではなかなか見分けられない問題もあります。
表示義務の問題からまだ研究結果がよくわかっていない物まで…

もちろん添加物が入った物を選ばないにこした事はないのですが
そうなるとだんだん選べる物も限られてきてしまいますよね。

筆者も日々商品の裏表示とは睨めっこをしています。

絶対に影響が出るとは限らない、全てが悪いとは言い切れない等
添加物は奥が深く悩ましいものです。前後編に渡って紹介していきます。

添加物がなぜ怖いのか。理由はペットフードは雑貨類として扱われていること

ペットフードは法律でみれば食品ではなく雑貨類として扱われていることです。
大切な愛猫が口にするものなのに…。
よくよく考えたら雑貨コーナーにあり食品とは別に陳列されています。
人の食べる食品は食品衛生法が適用され国民の健康が保護されているのに?

残念な事にペットも法律上、「モノ」扱いという現実。

 

キャットフードやドッグフードに使用してはいけない添加物はいくつ制限があるか?
約10種類ほど。ちなみに人間の食品では約300種類と雲泥の差です
ドッグフードに使用されがちな酸化防止剤として有名なエトキシキン。
エトキシキンはダイオキシン系の化学物質で毒性が強い。
日本では食品などに使用は禁止されています。原材料として使用する場合は、人だと残留許容量は1ppmです。
なんと!
ペットフードや飼料の添加については、使用可となっています。
ペットフードでは75ppm~が添加してもといい基準となっています。

前回は原材料の鶏肉にこだわっているお話をしましたが
無添加にこだわっているFOUR FOODSなりに
今回はそんな悩みが少しでも解決するようリサーチと見解からまとめてみました。

前提:ネコは肉食である。

雑食か肉食か…これも添加物をネコに与えない大事なポイントです。

雑食は食性が広いことが特徴です。長い年月を変けてありとあらゆるものを食べて栄養にできるような体質を獲得しました、

しかしネコは、肉食動物であり続けています。近代になり人間の近くに暮らすようになったネコは、当然人間の与える物を食べる機会が増えてきました。しかし、肉食動物が食べるものは本来生きた動物です。
現在ネコに与えられているキャットフードは、肉食動物の食べ物とかけ離れています。
添加物の多いおやつばかり食べていると中毒になってしまい、猫ちゃんがそれしか食べなくなる可能性があるので注意が必要です。

前提:猫が添加物に気をつけたい理由はグルクロン酸抱合能!

猫の体内での添加物処理は?
グルクロン酸抱合能でおこないます。大まかに言うと肝臓で化学物質を処理する機能・方法の事です。特異な化学物質が入ってきた場合に、その化学物質を包み込んしまうものすごい機能の事です。
猫の解毒機能は低いのか?
雑食であるが故、いろいろなものを物質を扱わなけれならない人間に比べ、
肉食の猫は、グルクロン酸抱合能が低いことが、猫の代表的な特徴として挙げられます。

とくに食品添加物は、上記の化学物質にあたることが多く、人間はこの機能のおかげで、ある程度の食品添加物を食用しても、大丈夫といわれております。

おさえておきたいのは、猫は人間と違い解毒機能が少ないため、添加物などの化学物質の処理はネコは苦手と言えるということです。

これは重要なポイントですね!

添加物について基礎知識を身につける。

食品添加物とは?
食品添加物とは食品を製造する際に添加される物質の事です。保存性を高めたり、おいしそうな色味にしたり、いい匂いにしたりと食品製造には欠かせないものとなっています。

食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
厚生労働省は、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています。
また、使用が認められた食品添加物についても、国民一人当たりの摂取量を調査するなど、安全の確保に努めています。

厚生労働省

上記はあくまでも人に対するガイドラインです。

ペットフードに使われる添加物にはどんなものがあるか?
大きく分けると、栄養バランスを整えるための栄養添加物、フードの品質を保つための添加物、ペットの食欲を増進させる目的だったり、見栄えをよくするための添加物があります。

・甘味料(D-ソルビトール、ステビア抽出物など)
・増粘安定剤(カラギナン、グァーガム、増粘多糖類など)
・発色剤(亜硫酸ナトリウム、亜硝酸ナトリウム、ナトリウム、硝酸カリウムなど)
・イーストフード ・かんすい ・苦味料 ・酵素(α-アミラーゼなど)
・光沢料
・香料
・酸味料(クエン酸、コハク酸など)
・調味料(L-グルタミン酸ナトリウム、5’-イノシン酸二ナトリウムなど)
・凝固剤、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル、レシチンなど)
・ph調整剤(DL-リンゴ酸、乳酸ナトリウムなど) ・膨張剤(炭酸水素ナトリウムなど) ・ビタミン類(L-アスコルビン酸:ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB1など)
・ミネラル類(リン酸カルシウム、硫酸第一鉄など) ・アミノ酸類(タウリン、DL-メチオニンなど)
・防カビ剤
・製造溶剤など

ペットフードには愛玩動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)でガイドラインが定められています。

しかし、法律はありますがほとんどザル法律といわれている点も否めません。
最低限な有害物質などが禁止のみで人間に禁止されている物質や量より(都度改定はされていますが)かなり緩くなっています。

添加物が含まれているのに…表示しなくてもよい制度【キャリーオーバー】がある!

続いて。
添加物の中には含まれているのにも関わらず表示義務がなくてもいいルールが存在します。

それがキャリーオーバーという制度です。

キャリーオーバーって?

添加物が使用されてはいますが、それが原材料そのものを加工する際に使われているだけで
その物の原材料として含まれるに値しない。とされる為に表示義務がない事を言います。

要は加工段階で使用していても表示義務がないということです。

(定義)原材料の加工の際に使用されるが、次にその原材料を用いて製造される食品には使用されず、その食品中には原材料から持ち越された添加物が効果を発揮することができる量より少ない量しか含まれていないもの。

例 せんべいの味付け用に、安息香酸(保存料)を使用したしょうゆを用いたとしても、当該添加物が最終食品であるせんべいの保存料として効果を持たない場合にはキャリーオーバーに該当します。

厚生労働省

キャットフードの場合だと
穀物が使用されていて、例えその穀物を栽培する過程でいくら添加物が使用されていたとしても…
それらはキャットフードを製造する際に
添加された物ではない為…表示義務がないという事になります。

つまり何が問題かと言うと
確かに使用されていて含まれているにもかかわらず表示義務がないという事です。
これでは消費者には判断ができないのです。

これはとても闇深いですね。私たちはどこまで知りうるべきなのか?メーカーに開示義務が無いので…真実は闇の中です。

省略等が許可されている添加物もあります!

他には省略等が許可されている物
物質名そのものではなくて種類を一括名で示せばいい物もあります。

例えば「調味料」ではアミノ酸が有名ですが
こちらは「調味料」という一括名で示す事が可能になっています。
キャットフードでも含まれている事がある添加物です。

この14種類が一括名で示す事が法律で決めれらています。

一括名

下記の14種類に該当する場合には、物質名の代わりに種類を示す一括名での記載が可能。

イーストフード、ガムベース、かんすい、苦味料、酵素、光沢剤、香料、酸味料、チューインガム軟化剤、調味料、豆腐用凝固剤、乳化剤、pH調整剤、膨張剤

例 「クエン酸」→「酸味料」
「カフェイン」→「苦味料」
「レシチン」→「乳化剤」

厚生労働省

この中でもよく見かけるのがph調整剤です。
見かけた事がある方も多いのではないでしょうか?

成分は何種類もあるのに表示義務がありません。

ph調整剤も同じで物質名ではなくて種類を一括名で示せばいい決まりになっています。
ざっと数えただけで30種類以上もあるにもかかわらずです。

なので消費者からすれば内容の判断ができません。
実はそういう成分はたくさん存在しているのが現状です。

私も実際に何の添加物が使われているのか
それをペットに与えてもいいのか不安になった事があります。
しかしお店でいくら裏表示を見ても判別ができないのです。
そういった場合は問い合わせをしたりすると教えてくれる所もありますし
または企業秘密という事で教えてもらえない事もありました。

そんな時にそこまでしなくてはいけないのか…?と
表示義務の問題について疑問を感じる事に繋がります。

消費者が自分達で取捨選択できないのは問題だと思います。
それはもちろん大切な猫の物を選ぶ際にも重要になってきますよね。

「猫」は人間や犬よりも添加物に気をつけなければなりませんね。

キャットフードにも含まれる危険な添加物を調査!!

キャットフードにも本来必要のない添加物が入っている事も多いです。

・保存料
・増粘安定剤
・酸化防止剤
・着色料
・香料
・乳化剤
・甘味料
・保湿剤
・調整剤
・調味料
・酸味料

キャットフードに入れる必要があるでしょうか…原材料を見ると呆れるほど入っていますよね。

もちろん!
愛玩動物用飼料(ペットフード)の製造・販売にかかる基準・規格は、法第5条に基づき「愛玩動物用飼料の成分規格等に関する省令」により定めらています。

が…基準値が人とは違います。

キャットフードにも含まれる危険な添加物って何?
「亜硝酸ナトリウム」(保存料、発色剤)→時間が経ってもいい色を保つ為。
ですが発癌性も指摘されています。
キャットフードにも含まれる危険な添加物って何?
多い所で言うと肉が含まれている製品には見た目を良よくする為には「赤色○号」(着色料)
→色を鮮やかにする為。発癌性や遺伝子への影響が危惧されている。

が含まれていたりする事が多いです。
どちらもよくないと言われている添加物です。

亜硝酸ナトリウムは100グラム以下で使用するとペットフード安全法で定められています。

有名なブランドで見ていくと
以下の商品で使用されています。
(わかりやすいよう赤色で表示しています。)


「シーバ とろ〜りメルティ まぐろ味セレクション」

Sheba

原材料

鶏肉、魚類(かつお、まぐろエキス等)、小海老、増粘安定剤(加工でん粉)、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、EDTA-Ca・Na、発色剤(亜硝酸Na)


「シーバ デュオ 香りのまぐろ味セレクション」

Sheba

原材料

肉類(チキンミール、家禽ミール、牛・羊副産物、チキンエキス、ささみエキス等)、穀類(とうもろこし、米、小麦等)、油脂類、酵母、魚介類(まぐろエキス、ずわいがにエキス、たいエキス、ほたてエキス等)、野菜類(にんじん、じゃがいも、いんげん)、チーズパウダー、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、ミネラル類(Ca、Cl、Cu、I、K、Mn、Na、Se、Zn)、アミノ酸類(タウリン)、着色料(カラメル、青2、赤102、黄4)、酸化防止剤(BHA、BHT、クエン酸)、香料


パラベン等は有名で避けられる事も増えてきているようには感じますが
「ソルビン酸カリウム」(保存料)は入っている事が多いですし添加物はどうしても使用されている訳です。

キャットフードに使用されている他の添加物としては増粘多糖類もあります。


「シーバ 一皿の贅沢 しっとりテリーヌ お魚ミックス(激選ツナ・白身魚入り」

Sheba

原材料

肉類、白身魚、ツナ、魚油、リン酸塩、増粘安定剤(グアーガム)、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類、着色料(二酸化チタン)


後編へ続く…商品ラベルでよく見る増粘安定剤とはなんなのか。

次回後編では猫の性質的にも影響が及ぼされるのではないかと危惧される
増粘多糖類について見ていきたいと思います。

10種類ほどの規制しかないやりたい放題のキャットフード。
人間では禁止されている添加物のほとんどがペットフードでは規制がない!!

なので入れることができるという現状を知ってください。

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