猫は甘い味を感じないという研究がありましたので、要約してご紹介します。
Pseudogenization of a Sweet-Receptor Gene Accounts for Cats’ Indifference toward Sugar
実は、猫は甘い味を感じません。この能力の欠如は、遺伝的な要因に由来しています。
猫の甘味受容体を形成するのに必要な遺伝子、Tas1r2が適切に機能していません。
そのため、猫は甘味を感知するために必要な受容体を作れないんです。
この特性は猫が純粋な肉食動物であることとも関連しています。
進化の過程で、猫は主に肉を食べる生活に適応していきました。
肉には甘味がないため、甘味を感じる必要がなかったのです。
このため、猫は植物由来の甘味に興味を持つことなく、動物性のタンパク質や脂肪を求めてきた、というわけなんです。
そのかわり、猫はATP(アデノシン三リン酸)を認識することができます。
これはすべての生物細胞に存在し、特に肉に関連する化合物です。
ATPの存在により猫が肉を感知する能力を高め、狩りをする際の効率を上げていると考えられます。
しかし、現代のキャットフード事情を見てみると、多くの製品に穀物が豊富に含まれています。
猫は炭水化物を代謝するための酵素、グルコキナーゼを充分に持っていないため、
炭水化物が多い食事は消化が難しく、健康問題、とくに糖尿病につながるリスクがあるんです。
猫の自然な食性を考えると、彼らにとって理想的な食事は高タンパク質、低炭水化物のものが良いようです。
猫が甘味を全く感じないとは驚きです。そもそもそれを感じる神経(受容器)がないとは。
しかも、その生態からの合理的な結論。ぶっちゃけ、人間も感じない方がいいではないですかね?
砂糖がひきおこす数々の諸問題を鑑みると、そう思わざる得ないところがあります。
猫って、思った以上に合理的でびっくりです。
しかも、その生態からの合理的な結論。ぶっちゃけ、人間も感じない方がいいではないですかね?
砂糖がひきおこす数々の諸問題を鑑みると、そう思わざる得ないところがあります。
猫って、思った以上に合理的でびっくりです。