海外サイトで犬用の寿命延伸薬のついて記事があがっていたので、ご紹介。
延命治療の薬ではなくて、健常の状態を伸ばすつまり、健康寿命を延ばす革命的な薬についてのお話です。
FDA（アメリカ食品医薬品局）の獣医学センターは、
Loyal社の提出するデータが大型犬の生命期間を延ばす可能性を示していることに同意しました。
4年前に設立したLoyalは、健康寿命を延ばすための医薬品を市場に出すことを視野に入れて始動しました。
大型犬の生命期間が通常よりも短いという問題を解決するため、私たちはLOY-001と名付けた薬物プログラムを開始しました。
今日、FDAが初めて公式に認めたと信じていることを発表できることに誇りを感じています。
それは、薬品が開発・認可された結果、生命期間が延長された という事実です。規制用語でいうと、大型犬の生命期間を延ばすためのLOY-001の使用に関する条件付き承認申請の技術的有効性部分を完了しました。
大型犬や巨大犬を飼っている人なら、これらの大型犬は小型犬よりも短い寿命を持つことが一般的であるという悲しい現実を知っているでしょう。
巨大犬種のグレート・デーンの平均寿命は7-10年、一方で小型犬種のチワワは14-16年生きることが多いのです（出典: AKC, O’Neill et al 2013）。
大型犬と小型犬の平均寿命 LOY-001は、小型犬で見られるレベルまでIGF-1を減少させることで部分的に寿命を延ばします。
IGF-1の軸は最もよく研究された長寿パスウェイの一つです。
c.elegansからマウスまでのモデル生物では、IGF-1を減らすことで健康寿命が延び、IGF-1を増やすことで健康寿命が短くなります。
このロックを解除した途端、Loyalは大型犬の大きさと短い寿命という生物学的メカニズムをつなげ、大型犬の短い寿命は本質的なものではなく、「加速老化疾患」の一種である可能性を認識しました。
私たちが目指しているのは、FDAの承認を得ることです。それは困難で時間も費用もかかりますが、寿命延長薬の科学的な正当性を示すためには、FDAの承認を得ることが必要と信じています。
昨今、猫に比べ若干、犬の方が寿命が短いといわれいますが、このように成長ホルモンが止まらないために、老化を加速してしまうとは、実にかわいそうです。
FDAといえばアメリカの名だたる衛生機関。そこが認めるとはまさに光明がみえたといえるのではないでしょうか。
もちろん、毎日の正しい食生活ありきだと思いますが、こういう薬の面でもはやく実現してほしいものです。