箱好きな猫について面白い研究がありましたので、要約してご紹介します。
Why Do Cats Love Boxes So Much?
猫と箱。この組み合わせは、ペット好きの皆さんにとって馴染みのある光景です。どんなに小さな箱でも、見つけたらすっぽり中に入ってしまう猫の姿には可愛らしさと不思議な魅力があります。
では、どうして猫はそんなに箱が好きなのでしょうか?
その理由は、猫の本能や心理に深く関係しています。
猫と箱の心理的つながり
一部の研究によると、保護猫に隠れるための箱を与えると、ストレスが大幅に低下することが分かっています。
獣医で動物行動学者のニコラス・ドッドマン氏は、「猫が箱に入る行動は幼少期の習慣によるもので、母猫や兄弟と寄り添っていた時の安心感を求めている」と説明しており、
箱に入ることは猫にとって精神衛生上重要な役割を持っているため、「猫の環境を豊かにするためにも箱やそれに似た容器が必要である」とも述べています。
四角形への魅力と視覚的錯覚の実験
猫は箱だけでなく、床にテープで作った四角形やただの四角い紙に対しても同様の関心を示すそうです。床にテープで四角形を作ると、その中でくつろぎだすんだとか。
四角形に興味を示す猫ですが、四角形の錯覚にはどのような反応を示すでしょうか?興味深い実験として、アメリカのニューヨーク市立大学ハンター校の研究チームが「カニッツァの四角形」を用いて、猫が視覚的な錯覚に影響されるかを調査しました。
形実験の詳細
カニッツァの四角形とは、1904年にシューマンによって提唱され、20世紀後半にカニッツァのデモンストレーションによって広められた錯視図形で、四分の一が欠けた円を四つ用いて、四角形があるように視覚的な錯覚を起こさせるデザインのことです。
この錯視を用いて、猫がこの仮想の四角形に座るかどうかを調べました。
実験は飼い主の自宅で行われ、飼い主は紙、テープ、ハサミを使い、実際の四角形とカニッツァの四角形を作成し、猫がそれぞれの環境においてこの二つの四角形に座る傾向があるかを観察しました。
結果として、猫は実際の四角形はもちろん、カニッツァの四角形にも座る傾向が示され、視覚的な錯覚を感じ取る力があることがわかりました。
猫は箱だけでなく、平面の四角形や錯視の四角形までにも安心感を感じているようです。
ドッドマン氏は、猫が平面的な四角形や錯覚の四角形に安心感を覚えるのは、「プラシーボ効果のようなもの」と説明しており、ただの四角形でも、猫に安心感と心身の快適さを提供するかもしれないと述べています。
とくれば、用意するほか道はないですね。習性かと思っていましたが、安心感を感じるためとあれば、
部屋のちらかりくらい、なんのその!ですかね(^^♪