猫はとにかく濡れるのを嫌う動物ですが、水について強いこだわりをもっています。
特異なケースを除いて、ほとんどの猫ちゃんは、お風呂などを嫌います。
なので、お風呂に入れることは飼い主にとっても試練と言えるほど困難な場合があります。
逆にこの習性のため、吐き戻し(ゲロ)を踏みつけないのかしれません。
盛大に吐いたものを、横目に元気よく遊んでいるの見て、
よく踏みつけないなと、片付けながら、不思議に思っている飼い主さんも多いのではないでしょうか?
全身濡れるのが大嫌いな習性・リビアの砂漠の動物。
ここまで濡れるのは嫌いなのは、訳があるそうです。
猫の毛には脂分が少なく、水を弾かないため、濡れると一気に地肌まで水が染み込んでしまうからだそうです。
また、乾くのも遅いようで、いつまでも気持ち悪いままになるので、嫌っていると言うわけです。
それもそのはず、元々猫は、リビアの砂漠にいた動物で、言わずと知れた超乾燥地帯。温暖湿潤な日本と正反対ですので、
湿気・水気対策などは無縁の生活環境で、全身濡れるなどは一生なかったかもしれません。
リビアの砂漠の動物であったというのは、いつも出てくるポイントですので、チェックしといてくださいね。
猫は水について強いこだわりを持つている。
さてさて、それなのに、前足を濡らしてまで、水を飲むニャンコが一定数います。これはどういうことなのでしょう。
これもリビアの砂漠が関係します。
まず、砂漠のオアシスを発見しても、うかつ飲むな、ということ、ご存知でしょうか?
有害な藻やバクテリアが発生している可能性が高く、必ず煮沸するのが、正しいのだそう。
熱殺菌はさておき、猫にとっても同じです。水たまりと言っても泥や砂が混じっていることが多いため、
前足ですくって、水分だけを摂取するようになったのが習性となったというのが、定説だそうです。
水は汚染されている、安全でない可能性があると野生の勘が働いているのかもしれませんね。
裏を返すと、猫は流れている水は、新鮮であるということを知っているという説も浮上しますね。
蛇口からのお水をやたら好むネコが多いのも頷けますよね。
猫が水を前足でバシャバシャしたり手につけている理由は…水にこだわりを持ったゆえの、確認の行動なんですね。
なるほど、不思議な行動には、何らか理由があるのは、人間だけでなく、猫の世界でも一緒ですね。
ぶっちゃけ、床もぬれるので、なんだよー、と言いつつ、水分補給してくれていることに感謝しながら、
今日も床を拭いてます。そんな飼い主さんも多いのではないでしょうか。
頑張ってまいりましょう。